無農薬”佐藤錦”について
2021年 山形県寒河江市産サクランボ

1.何もまかない 無農薬

この商品は”無農薬”という条件で佐藤錦を栽培します。
無農薬と言うことは、化学農薬はもちろんのこと、天然由来の農薬(お酢やボルドー液等、有機JASが使用を認めている農薬)も含め木には何も散布しません

農薬に頼らずとも、果実が病気にならず収穫できるまで熟すということ。

それはつまり、最大限に元気で健康な木だということであり、収穫した果実は、その品種がもつ最高のパフォーマンスになると言えます。

2.何もいれない 無施肥

当園の佐藤錦は、2019年春に管理を引き継いでから、原則として肥料分と呼ぶものは畑に一度も入れたことがありませんし、今後も入れません。
(おやつに食べたバナナの皮を捨てたり、庭の草取りをした草を捨てたりはしていますが。。。)
何故肥料をいれないのか?理由は、それが一番味が良くなるからです。
また、無肥料状態では樹勢が弱くなる→味が落ちる、と考えられる方もいるかもしれません。でも心配無用です。1本の木にならせる量を減らす等、とにかく木に無理をさせない管理をしますので、樹勢は維持されます。

3.一か八か 露地管理

サクランボは雨にとても弱く、6月上旬に入り果実が熟しだす頃に雨に打たれると果肉が裂けて商品にならなくなります。
そのリスクを減らすため、ほとんどのサクランボ農家は5月末頃から雨よけビニールで屋根をして、木に直接雨が当たらないようにします。
当園でも、畑の9割は雨よけビニールで被覆していますが、無農薬”佐藤錦”は雨ざらしです。何故なら雨よけで育てるより露地の方が味が良いのです。
でも、6月上旬に雨が続いたらサクランボは全滅します。そんな条件下での栽培ですので、ご注文を承っても、必ずお届けすると確約はできないことをご理解ください。

4.小粒も入ります

一般的に佐藤錦のA品と呼べるものは少なくてもLサイズ以上の粒だけ。理由はMサイズ以下は味が悪くなるためです。
しかし当園の無農薬”佐藤錦”はMサイズも入ります。
2020年初めて成功した無農薬”佐藤錦”はMサイズだろうと十分な味があったためです。

5.ドリフト0とは言えません

農薬散布のとき、対象となる農作物以外に農薬が飛散することをドリフトと言います。
当園の畑がある場所は果樹産地であるため、"無農薬”佐藤錦の畑も、周辺は別の人のサクランボ畑で囲まれています。
そして農薬散布はスピードスプレイヤーが主流でドリフトされやすい状況にあります。
いくら当園で農薬を散布しなくても、風向きによっては外周の畑から農薬が飛散する可能性が0ではないということをご理解ください。

無農薬栽培者は地元で肩身が狭く、周辺の農家へ「ぼくは無農薬栽培なので農薬飛ばないようにしてください」とも言えない現実があります。

また無農薬を謳うのだから、本来なら残留農薬検査を行った上で販売するのが理想だと思っています。しかしながら、残留農薬検査は1圃場で最低でも2万円以上の費用が発生するため、当園のような小さな規模では検査費用を捻出できません。

その点を何卒ご理解いただいた上でご注文いただきたく思います。

6.ご注文受付は5月中旬を予定

生育状況を見て、注文可能な数量を判断します。
実際の発送は6月中旬の予定です。