POLICY
蟻さんくだもの畑のこだわり

1.無農薬or減農薬でフルーツを栽培します

当園で栽培するサクランボ、りんご、ぶどうは、どれも無農薬で栽培し毎年安定的に販売することが最終的な目標です。
ただフルーツの無農薬栽培は減収率が大きいため、今まで普通に散布していた畑を突然無農薬に切り替えることは無謀の極みと言えます。
そのため、当園では木の負担を減らしながら年々体力を温存し、健康状態を見ながら徐々に農薬を減らす取り組みをしています。2020年時点での散布農薬成分は、山形県の基準値でサクランボ(佐藤錦)6割減、りんご(ふじ)5割減です。
2021年より数量限定で無農薬のサクランボ(佐藤錦)の販売を開始する予定です。りんごは2023年を目処に販売計画中です。
2.”土作り”はしません

化学肥料はもちろん堆肥などの有機物を含め、当園では畑に何もいれません。草を程よく伸ばすことでミミズが増え、土壌環境はひとりでに改善していくと考えているからです。

3.手間はなるべくかけません

サクランボやりんご栽培における一般的な着色向上作業は一切しません。
”丹精を込めない”というわけではありませんが、美味しさの向上につながらないことはしません。
  • ”葉っぱ摘み”(果実周りの葉っぱをむしって全面に光を当てます)
  • ”ツル回し”(山形では玉回しと言います。りんごを半回転して裏面にも光を当てます)
  • ”反射シート”(地面にレフ板のような銀紙を敷いて地面から果実に光を当てます)
  • ”新梢切り”(春以降に枝の途中から吹き出してきた新しい枝を切り樹冠内部にも光を当てます)

こういった作業は果実を赤くはしますが、手間がかかるだけで味には影響ないと考えるからです。当然、果実に葉っぱが直に接触している部分は色ムラが出ます。このことをご理解いただいた上でご注文いただけますようお願い致します。

4.”安心・安全”は謳いません

「農薬を使わない(減らした)から安全」とは言いたくありません。
人体への影響を検査した結果、国が認証した農薬しか販売されていないわけで、用法用量を守っていれば、農薬をつかった青果は基本的に安全だと思っています。
国内のほとんどは農薬を使用した青果で、安易にそういった青果を安全でないと言っているようで違和感を覚えます。

野菜や果物の収穫量を安定して確保し、安価に買い求めることができるのは農薬や化学肥料のおかげで、それはまぎれもない事実です。
無農薬の青果に付加価値がつけられるのは、そういった慣行栽培による農産物の基盤があって始めて成立していると思います。

だから、慣行栽培の農家も、自然派農家もどっちも尊重しあって、それぞれ存在していればいいんだと思います。今は無農薬・減農薬のフルーツは世の中に少なく、化学物質過敏症の人やアレルギーの人が買うのには苦労します。また単純に、値段が高くても美味しいものを食べたい人。
そんな人たちのため、ぼくのような栽培方法の人は存在する意義はあるのではないかと思っています。