はじめに

 数多あるぶどうのオンラインストアの中から、当園をご覧いただき、誠にありがとうございます。
 どのような商品なのか、まとめておりますので、商品ページと合わせてご覧の上、ご購入をご検討いただければ幸いです。
 不明点などあれば、問い合わせページよりお願い致します。


商品の特徴



農薬散布 ”無”

この商品となるぶどうの木には2023年から一度も農薬散布をしておりません。
お酢やボルドー液のような、化学農薬の替わりとなる農薬も含め、本当に何も散布しておりません。
※ただし、当園のぶどう畑は果樹地帯にあり、外周を田んぼや果樹畑に囲まれております。
無農薬と言っても、他所様の畑からドリフト(散布対象の作物以外に農薬が飛散すること)は十分考えられます。
残留農薬検査は実施しておりませんので、場合によっては農薬がかかっているぶどうもあるかもしれないことを、どうかご理解ください。

土作りしません “無施肥

2019年に苗木を植えてから、肥料と呼ぶべきものは畑に一切入れておりません。
草をほどよく伸ばすことで土中のミミズが増え、作物にとって必要な養分は十分にまかなえると考えています。
また土作りをしないからこそ、山形県寒河江市の土地の特徴が作物に表現されると言えます。


枝の先端にハサミを入れません “頂部優勢 自然形整枝”

剪定は天然自然の木を手本にし、根本に近い負けた枝から間引くように切り、最先端の枝はそのまま残します。そんな木まかせの樹形は木の負担を減らし、品種がもつ能力を最大限発揮すると考えています。

水やりしません “無潅水

フランスでは「ワインの原料となるぶどうに、雨が少ないからといって人工的に水をやってはいけない」という決まりがあるそうです。
雨が少なければ少ない年の味、雨が多ければ多い年の味というように、その年の気候的特徴が作物に(ひいてはワインに)表現されることが望ましいのだそうです。
画一化を目指さずその年の気候を受け入れて味わう、そんな考え方が私は大好きです!

草刈り “ときどき

年間2~3回、伸びたら刈ります。

品種の特徴

竜宝

静岡の井川秀雄さん(ピオーネの生みの親)が育成した大粒品種。種あり。皮は厚く普通は食べません。
大粒でジュース分が多く、口に含んだ瞬間に甘さと強烈なフォクシー香が口いっぱいにひろがります。
とても食べやすく、大人から子供まで幅広い世代に受け入れられるぶどうと言えます。

スチューベン

とても糖度の高い甘いぶどうです。種あり。皮は厚く普通は食べませんが、丸飲みする人もたまにいるようです。
竜宝やナイヤガラほど強烈ではありませんが、蜂蜜を思わせる香りが魅力です。また、ただ甘いだけでなくフルーツ本来のほのかな酸味も残っており、濃厚な味わいを楽しむことができます。
デラウェアより一回り大きいくらいの粒は、ちょっと食べるのが面倒かもしれません。でも、一粒食べたら「次!次!」と手が伸びてしまうことでしょう。

ナイヤガラ

デラウェアに並ぶ、大衆的ぶどうの代名詞。種あり。皮は食べられません。
ナイヤガラと聞いて、真緑色でメロンのようなヒビが入ったぶどうを想像する人は、
「安いけど味はそれなりのぶどう」と思ってしまうかもしれません。
でも当園のナイヤガラは、その常識を覆すこと請け合いです。
木に無理をさせず、力いっぱい枝を伸ばしたナイヤガラは、アメリカ系ぶどう(デラウェアやスチューベン、キャンベルス等)の中でも、特に上品な香りをもった美味しいぶどうに変わります。
 またスチューベン同様に、ただ甘いだけでなく酸味も残ったフルーツらしい味わいは、きっと「安いぶどう」のイメージを変えることでしょう。


2024年新ラインナップ

巨峰

生食ぶどう栽培面積日本一(農水省令和2年度データより)。説明不要の日本を代表する黒色の大粒ぶどうです。
 一般的には“種無しぶどう”という認識ですが、当園ではジベレリン処理をしていないで育てているので種があります。
まだ植えて6年目の若木で、巨峰等の4倍体ぶどうに多い花ぶるい(受粉が上手くいかずに房が歯抜け状態になる)が多く出ています。整った房ではないことをご理解ください。
 
メジャーな品種ですが、ジベ処理をせず、農薬も肥料も使わずに育てた巨峰は、巨峰のイメージを覆す味だと思っています。今年は少量ずつでもなるべくセットに詰めてお届けしたいと考えております。

オリンピア

東京立川市の沢登晴雄さんが育種した巨峰系の赤色4倍体大粒ぶどう。種有りで、皮は普通は食べません。
別名「はちみつぶどう」とも呼ばれ、濃厚な甘みと上品な香りが蜂蜜を思わせるのだそうです。

世に出たオリンピアの美味しさは評判になり、1979年の東京サミットでデザートとしても出されたくらい。山形県でも奨励品種となって一時はかなりの生産者がいたそうです。

しかし、巨峰以上に花ぶるいしやすく性質、実が割れやすく、割れなくても色がつかないという、生産者泣かせの品種であったため、今ではほとんど育てている人はいません。

当園でも、まだ花ぶるいが多く、綺麗な房はほとんどありませんが、収穫時期が合えば今年からセットにまぜたいと思っています。



ご注意点



商品は1kg 2~3品種の詰め合わせです

そのとき味の乗った旬の品種を2~3品種詰め合わせで梱包します。
出来ることなら、上記の品種を合わせて送りたいところですが、ナマモノですのでお約束できかねます。
場合によっては2品種だけになってしまうこともあると思います。
また全てを一人で作業している関係で、品種の指定や、「竜宝を多めに」等の細かいご要望にもお応え出来ません。どうかご理解くださいませ。

脱粒(粒が取れてしまうこと)はご了承ください

竜宝やナイヤガラは脱粒しやすい品種です。
特に竜宝は脱粒しやすい上に、長所であるはずの「ジュース分の多さ」が仇となって、輸送中に脱粒すると箱から染み出すほどビチャビチャになることがあります。
当園としては、そうならないように梱包には細心の注意を払いますが、輸送中に衝撃を受けることはそれなりの頻度で発生します。
本来であれば、輸送中に起きた商品の損傷は、運送会社様へ請求するのですが、「ナイヤガラのような脱粒しやすいぶどうの商品補償は原則としてしない」と、どの運送会社様も方針を示しています。
なので、大変心苦しいことではありますが、この商品をご注文いただく際は、届いたぶどうが脱粒していても、箱が変形するほどの衝撃でなければノークレームという理解でご注文いただきたく、お願いします。

ぶどうの美観を気にする方はご注文をやめてください

しつこいようですが、当園のぶどうは農薬を一切使っていません。
そのため害虫によって支梗が茶色くなったり、果皮が傷ついていたり
煤点のようなものがついていたりすることがよくあります。
また、粒が抜けて歯抜けになっている房もあります。

発送時期は8月20日頃から9月上旬を予定しています
 収穫は、味が乗ったタイミングで行いますので、発送日の日にち指定は承ることができません。
ご不在の日がございましたら、事前にお知らせくださいませ。

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
色々と面倒なことを書いておりますが。どうかご理解いただきたくお願い申し上げます。
実際にぶどうを販売してまだ2年目なので、色々と不測の事態は起きると予想していますが、一つ一つ丁寧にクリアしていきたいと思っています。
お気づきの点がございましたら、遠慮なくお問合せいただければ幸いです。
それでは、ぶどうが皆様とお会いするのを楽しみにしています。